TKC勘定科目配置基準(2)
2020年2月19日
2 変動損益計算書の基本『固変区分』
(1)固変区分とは
①変動損益計算書を自動作成するために、費用科目に設けられている“固定費”と“変動費”の区分の
ことである。
②あらかじめ設定されている固変区分のことを“標準固変区分”と呼ぶ。
注:営業外損益科目はすべて“固定費”になっている。
③関与先の経営に役立ち、真の経営助言ツールとするためには、固変区分の見直しが重要である。
④変動費とは
1.売上高の増減に比例する費用である。
2.売上が増えれば増え、売上が減れば減る費用である。
※たとえ売上高の増減に比例する費用であっても、翌期にならないと増減調整できない費用は
変動費ではない。(例えば、年間契約の契約社員費や機械賃貸料など)
⑤固定費とは
変動費以外の費用科目並びに営業外損益科目である。
(2)標準固変区分
①変動費 5111 期首たな卸高 (*) 5211 商品仕入高
5212 (空欄) 5215 (空欄)
5213 仕入値引・戻し高 5411 期首材料たな卸高 (*)
5412 材料仕入高 5414 (空欄)
5413 期末材料たな卸高 (*) 5441 外注加工費
5461 消耗品費 5471 期首仕掛品たな卸高(*)
5472 期末仕掛品たな卸高(*) 5273 他勘定振替高
5311 期末たな卸高 (*)
以上15科目。但し、たな卸高6科目の*印は自動固変分解されることを示す。
②固定費 上記以外の全ての費用科目と営業外損益科目。
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固変区分を確認し、設定し直さないと、
関与先に適した『変動損益計算書』は作成できない。
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