TKC勘定科目配置基準(4)
2020年2月19日
4 資金科目
(1)資金科目と標準資金定義
<資金科目> <標準資金定義>
1111 現金 資金繰り科目
1112 当座預金 資金繰り科目(流動性預金)
1113 普通預金 資金繰り科目(流動性預金)
1114 定期預金 固定預金科目(定期性預金)
1115 定期積金 固定預金科目(定期性預金)
1116 空欄 固定預金科目(定期性預金)
(2)資金定義とは
①資金繰り実績表作成のデータとして採用するか、しないか、の区分である。
②資金繰り科目に指定しないと、当該科目を使用した取引データは「資金繰り実績表」並びに
「月例資金管理表」のデータとしては採用されない。
③キャッシュフロー計算書では、資金繰り科目に指定していない預金科目は「資金に該当しない
預金」として表示される。
(3)資金収支区分と内訳区分
①FX2「資金繰り実績表」は資金収支が分析できるように、7分類にして集計している。
その7分類のことを“資金収支区分”と呼んでいる。
1.経常収入 ⇒経常活動で入ってくる資金グループ
2.経常支出 ⇒経常活動で出て行く資金グループ
3.決算設備等支出 ⇒決算及び設備等で出て行く資金グループ
4.借入金返済 ⇒短期及び長期借入金の返済で出て行く資金グループ
5.資金運用等 ⇒定期・積立預金、株式投資、その他投資で出て行く資金グループ
6.借入金調達 ⇒短期及び長期借入れあるいは役員借入れで入ってくる資金グループ。
7.他の財務等収入 ⇒定期・積立預金の取崩や株式・会員権売却、固定資産売却などで
入ってくる資金グループ。
②さらに各資金収支区分の中に最大12の内訳集計項目が設定できる。
そのことを“内訳区分”と呼んでいる。
③内訳区分の科目設定は科目ごとに、D:借方集計・C:貸方集計・B:両方集計の指定をする。
※センターシステム「月例資金管理表」の場合は、4分法(経常収入・経常支出・財務等支出・財
務等収入)で資金収支を計算し、相手科目で自動的に内訳区分を決めている。
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制度会計を管理会計と結びつけるためには
資金科目を正しく使うことが求められる。
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