TKC勘定科目配置基準(3)
2020年2月19日
3 人件費科目
(1)下記の勘定科目コードは人件費科目として設定されている
6111 販売員給与 6311 (空欄)
6211 役員報酬 6212 事務員給与
6213 従業員賞与 6312 法定福利費
6226 厚生費 6119 (空欄)
5431 賃金 5432 賞与
5433 雑給 5434 法定福利費
5435 厚生費 5438 退職金
以上の14科目は人件費関連項目以外で使用してはならない。
(2)システム上の影響
①影響を受ける経営分析
1.労務費対売上高比率 =(当期労務費×売上原価按分率)÷純売上高×100
2.販管人件費対売上高比率 =販管人件費÷純売上高×100
3.1人当り人件費(月) ={(当期労務費+販管人件費)÷12}÷平均従事員
4.労働分配率 =(労務費+販管人件費)÷限界利益×100
②影響を受ける経営管理資料
1.「変動損益計算書」の人件費
2.「3期比較財務諸表」の役員外販管人件費
(3)人件費科目利用上の注意点
①保険料の処理科目
基本は、生命保険料は「6226厚生費」、損害保険料等は「6224保険料」、で処理をする。
②派遣社員人件費の処理科目
1.勘定科目でいう“人件費”とは、あくまでも自社人件費である。
2.自社人件費とは「所得税や社会保険料を自社で預かっているのかどうか」が判断基準で
ある。
3.従って、派遣社員の人件費は派遣会社との委託契約であり、「外注加工費」や「委託費」で
処理することが正しい。最終的には実態に即して判断する。
※派遣社員の費用を人件費科目で処理をしていると、1人当り人件費や労働分配率などが
実際より高くなる。
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制度会計を管理会計と結びつけるためには
人件費科目を正しく使うことが求められる。
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